ときたま

ノスタルジア 4K修復版のときたまのレビュー・感想・評価

ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)
5.0
氷解。

ただ大画面で美しい映像を浴びようと思って渋谷へ。

やはり今回も映画の内容は上映直後は意味不明でむずいなあって。。
ただ今回は、上映後に沼野さんのお話を聴かせていただきました。
受け止め方は人それぞれではありますが、
氏の知識に裏付けされた解説は、とてもわかりやすく、
自分が映像から感じるままの受け取りだけではなく
映画の中にある、監督の意図のようなものが
少ーし垣間見えたような気がしました。
父への敬服、露と伊との対比やドメニコの存在、
そしてそしてロシアへの郷愁。などなど
もっと聴きたかったのですが次回上映のタイムリミットで
最後駆け足になってしまったのが心残りでした。
解説を聴く途中、さっき見た映像を思い出しながら
パズルのピースがはまっていく感覚でした。

タルコフスキーは好きで、過去に何度か「ノスタルジア」は観ており、
正直、途中寝てしまったりして完全には観たことがなかったのですが、
今回生まれ変わった映像とともに大画面で堪能でき、
そして沼野さんの解説が聴けたことは
私にとって有意義な時間となりました。
ときたま

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