ヨミ

ノスタルジア 4K修復版のヨミのネタバレレビュー・内容・結末

ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

マジわけわかんなくて最高だし、ほんとにびしょびしょじゃん!

インターネットに「惑星ソラリスのラストの、びしょびしょの実家でびしょびしょの父親と抱き合うびしょびしょの主人公」という有名アカウントがいますが、想像してたよりびしょびしょでしたねタルコフスキー。いやこれはソラリスではないが……。
そういえば、修論の口頭試問前に「学部生の卒論の講評をしてほしい」と言われて読んだ卒論がタルコフスキー論だったことを思い出した。すごいな。これがわかるのかあ。ぼくは終盤は眺めながら違うこと考えるという驚異の集中力と、1分前の展開を忘却する空前の記憶力でずっと散漫でした。
と言いつつ、ぼくに詩を読解する能力が低い(それどころか物語の構成も把握できない!)のはともかく、画面がずっとキマってんので「かっけーー」と思ってられる。なんか、ぬめっとしたキューブリックみたいでしたね。透徹とはしていないけれど、静謐であった。

演説シーンで死ぬほど燃えて(あれどうやって撮ってるの????)、歓喜の歌が流れて急停止、断末魔!はちょっと痺れすぎた。しかしそのあとびしょびしょの場所で蝋燭を運ぶシャトルラン(早歩き)をしてたのはわからん。

わからないことが面白いし、物語性が薄いので容易に2周目にいけそうなのもいいね。何度も観て少しずつ仲良くなれる強度がある。
あと鏡のとこもどうやって撮ってるのかわかんないし、最初の真っ暗な野道を車が動いていくところの本当の暗さには驚いた。こんな暗い映像撮っていいんだね。

タルコフスキー、さすがです!(100寝るから家では観れないけど)
ヨミ

ヨミ