IDEAコメント低浮上

ノスタルジア 4K修復版のIDEAコメント低浮上のレビュー・感想・評価

ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)
3.4
願わくば、故郷に抱かれて死にたかった。
しかしそれは叶わない郷愁《ノスタルジア》

されど案ずるな。
『1+1=1』
窓の雨粒が合流してひとつになるように
雄大な木が合わさってひとつの森になるように
私が死にゆく土と故郷の土はひとつなのだ。
ならばもう悲しむまい。

来たるべき世界の終末は、
新たな世界の始まりでもある。

私の世界の終焉は、
貴方の世界の始まりでもあるのだ。

私の救いは貴方の救い、
さあ火を灯し、ともに歩もうではないか。
郷愁《ノスタルジア》の熱き想いを火種にして。


以下、パンフレットより抜粋。
タルコフスキー監督の言葉。

詩について
詩は世界に対する認識であり、現実と関わる特別な方法である。

映画について
一個人を全世界と結びづけること、それが映画の意味である。