星一

ロマンチック金銭感覚の星一のレビュー・感想・評価

ロマンチック金銭感覚(2023年製作の映画)
3.1
 正直、この映画は監督と俳優もされている、緑茶麻悠さんを知っていたのでちょっと見てみるか〜感覚で見に行ったので、前情報何もなしで映画館に足を運びました。

 そしたら、開始早々びっくり、まあ日常会話だけど独特なテンポで会話が進み、すぐにお金の話になる。「金銭感覚っていうワードが入っていたからか・・・とはいえ、早いな。」と思ったし、序盤は日常と夢?みたいなものが交差して。「なんか不思議な話だなぁ。」というイメージが強かった。

 しかし、その物語の中で明らかにそこで活動をしている人たちの映像が出てくる中で、次第に「ん、これドキュメンタリー映画?」となった。物語の中で主人公たちが行く先々が本当に存在して、体験していたので、見ているとドキュメンタリー映画の体になる。

 だけど、ちゃんと物語もあって、役者も演じている。でも、役名と俳優も一緒だしと、すごく物語と現実の線がすごく曖昧なものになっている。
僕が好きだなと思ったのはそこでした。この映画がその曖昧のまま、物語が進んでいくし、説明もそんなにないので「どっち見てんの?」って気になる。それが面白かった。だからこそ、終盤部分は特に好きだった。


 この扱われいるテーマのお金や価値についてなんて、そんなに真剣に考えたこともなかったし、地域通貨なんか、家に帰って検索した時にさるぼぼコインという文字を見て、「そんなのあったなぁ。」くらいに知らなかった。

 だからこそ、この映画を見て、新鮮にかつ、自分の知らない生き方を映像で見せてくれるのは本当に面白い。普段、ドキュメンタリー映画はほとんど見てこなかったから、その良さについて少し触れた気がした。お金に対する自分の接し方や価値そのものについて、人との関わりを考えるいい機会になった。
 
 個人的に好きなシーンが色々あって、特に好きなのは、主人公二人のダンスしてるシーンと肥やし作りの手伝いのシーンです。

 
星一

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