ベビーパウダー山崎

シェイマスのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

シェイマス(1972年製作の映画)
3.5
この時代の探偵映画が好きってのもあるが、アパートの最上階でビリヤード台をベッド代わりにして寝ているバート・レイノルズという画だけで十分満足してしまった。いきなり窓が割られ、家を燃やしながら強盗が入ってくるめちゃくちゃ威勢が良い冒頭が最高。盗まれたダイヤを探す依頼を受けた探偵レイノルズのハードボイルドな犯罪映画(探偵の住まいに居つく猫というお約束もばっちり)。正直、話は全然整理されていないが、裏社会を生き抜いているアウトサイダーしか出てこないので雰囲気は100点。人は出鱈目に死んでいくし、バズ・キューリックの対象を荒々しく捉えるリアル志向も悪くない。こういった映画で盛り上がれる人なら間違いない出来。女性に「ひげが苦手なの」と言われたら、口ひげを人差し指で隠しながらしゃべるお茶目なレイノルズにも会えるよ。