おちゃ

映画 ○月○日、区長になる女。のおちゃのレビュー・感想・評価

4.8
本当に杉並区で市民革命が起きたのか。
岸本さんの表情がどんどん変わっていくのがすごくよかった。最初は彼女自身の身につけてきた経験や知識はあっても、帰国してすぐに担がれて右も左もわからない状態やったのに、最後の西荻?での演説はたくましすぎて涙が出た。支持者も数えきれないほど集まっていて。
彼女の当選によりいろんな人が勇気をもらって政治に積極的に参加し、今や区議会は女性の方が割合が多い、、突き動かすという熱い思いが伝播していく様子は息を呑むものがあった。
選挙はツールでしかない、これからも続くもの。浦島太郎状態で、区長になることが目的ではない岸本さんだからこその推進力だったのかもしれない。そもそもの選挙のあり方にも問題提起していて、短期的な目標達成というよりもより遠くを見ていた。
要求と政策は違う、というのと区民が岸本さんを利用して自己実現しようとしているみたいな文脈があったが、どっちもどっちやなとは思ってしまったかも、区長選に出る岸本さんがやりやすいように進めるべきというのもあるが、そこに立つからには要求も聞いていくべきやなと思うし。

作品としては、自民党側の視点ももう少し欲しかったかもしれない。

対話の先に何が待っているのかとてもたのしみ。杉並区に住んでみたい
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