"不安なの
二度と雨がなかったら？"
｢もう終わりにしよう。｣の原作を読んでイアン･リードの虜になり、続けて｢もっと遠くへ行こう。｣も読んだ。あとがきでFoeってこの本の映画化なんだ…と知った次第。11月の出来事です。男女関係の歪みを逆手に取った捻りが楽しい作家さん。今は3作目のWe Spreadの日本出版を心の底から楽しみにしてる。この調子だとこの本も映画化しそう。
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情景の美しさといい、ハッピーエンドではないことが予感される2人のカットといい、好きな雰囲気の作品だった。原作はジュニア目線の不穏な世界しか分からないのでストレスフルな印象だったけど、映像だからこそヘンの表情が見えて、心の苦しさと愛の事実に対する救いが補填された。原作→映画の順で進んだ経験がそこまで多くないので、活字の情報を画面に起こした時に、枠の広がりに伴って本以上の情報量と解釈を得られる(見たい部分を見られる)可能性を秘めているのが映像化の良さなんだなと感じた。これは本当にポール･メスカルとシアーシャ･ローナンという魅力的すぎる俳優さん方の演技力のおかげです… ポールの哀愁漂う背中が壊れていくジュニアに適役。。思わず泣いてしまった。明らかに胡散臭いテランスもまんまで好き。未来起こり得るかもしれない哀しい愛のお話、もしくはどこにでも転がる男女の歪みのお話です。
"I saw you in him. I saw what we've lost.
It's you that I fell in love again."
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♪It's raining / アーマ･トーマス
♪The end of the world / スキーター･デイヴィス
♪Although the sun is shining / フリートウッド･マック
