このレビューはネタバレを含みます
Netflixの『ブラック・ミラー』に本作と似たような『ビヨンド・ザ・シー』というエピソードがあった。オリジナルとアンドロイドの役割を逆にしたらいいのではという指摘があり、ごもっともなんだけどそれをしたらもうSF映画ではないとも言える。如何にホームから人間の身体が離れるかが重要なSF映画に対して野暮な指摘だとは思いつつも最低限の説得力が無い場合は言いたくなってしまう。本作そこが解決されていると思いきや、地球外へ移住するという計画の実験台としてこれまたオリジナルが送られていたというオチだ。ましてや今回はアンドロイドではなく完全なクローンとのことでそれこそ実験として申し分ないはずなのでそれこそクローンを送ればいい。本作にはもう一捻りあるけどやはりこの矛盾を両立するようなアイディアは難しいのか。とは言ったものの配信開始直後に眠気マックスの状態で見てしまったので見逃してる大事な部分があるかも。
シアーシャ・ローナンとポール・メスカルの演技が素晴らしいのでそれだけで満足は出来る。
