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Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのちのQMのレビュー・感想・評価

4.0
ピナバウシュって映像作品もやってたんだ〜センスの塊じゃんと思ってたらヴィムヴェンダース。。なるほど。。

春の祭典とフルムーンの土や岩、水の感じが好き。 (あんな大きな岩の運搬やステージあんな水張るのお金すごそう…と余計なことが頭をよぎる) 交響曲で一番好きなチャイコ悲愴では牡牛の肉(!) を甲にぴたっと貼ってバレエシューズにねじ込んで踊る。。予定調和のなさ、異和感・異素材感が作品に引き込む。

人間がもつ自然や日常にある共通の感覚 (しっとりした土の感触やにおい、ひんやりした生肉が肌にくっついた時のぐにゃりとした感覚) を表現に取り入れることで、演者と観客の距離を一瞬で埋めてる感じがする。音楽に合わせて踊る系のダンスでいうリズムとかハーモニーのような。観客の身体感覚も引き出してくれる感じ。

それまで全身で踊りまくってたダンサーがいきなり詩を読んだところで、言語表現の制限みたいなものをはっきりと感じた。冒頭、ダンスは言語表現とおなじ、なんでも言語化できるみたいな話をしてたが、じつは「なんでも言葉で伝えられると思ってるだろう (いや、そんなことない)」ってことがいいたかったのか?と勝手に理解。

もっとピナの踊りもみたかったな。あとぜひ大きな画面で観たい作品。 (ipadでみるものじゃなかった…)
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