どど丼

まだ明日があるのどど丼のレビュー・感想・評価

まだ明日がある(2023年製作の映画)
4.3
戦後イタリアで家父長的な家庭生活に抑圧される女性を取り巻く人間ドラマ。一見するとシリアスな時代背景やテーマだけど、イタリア映画らしいブラックジョークの効いたコメディドラマになっていて、とても楽しめた!

遠く離れた異国の過去の物語といえど、皮肉にもシームレスに共感できる部分が多い。ため息をつかざるを得ないような不条理でも笑いに変えてくるし、それゆえ風刺性が際立つような作劇がとても上手くて好み。モノクロなのは過去の記憶にあるイタリアの姿の曖昧さを示しているとの事で、なるほど納得。少し意外ながらも誰もが納得するであろう着地点が最高! ぜひ日本でも一般公開して欲しい一本だ。
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