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まだ明日があるのmisuzuのレビュー・感想・評価

まだ明日がある(2023年製作の映画)
4.5
イタリア映画祭2024にて鑑賞。
大好きな映画『これが私の人生設計』で主演を務めたパオラ・コルテッレージの初監督作品ということで楽しみにしていたけれど、期待を遥かに上回る素晴らしい映画だった。
家父長制家族を描いていて主人公のデリアが夫から暴力を受ける場面が度々あるけれど、いずれもミュージカルのような喜劇的な演出になっておりチャップリンの名言を思い起こさせた。
予想外ではあるがこれしかない!と思わせるラストも秀逸だし、タイトルに込められた想いに胸に熱いものが込み上げた。
タイトルとともにデリアの「娘のマルチェッラのため」というセリフがしっかり回収されている。
こういう作品が製作され興収1位となるイタリアが羨ましい。
個人的に今年のベスト10にも入る良作だったけれど、もったいないことに日本ではイタリア映画祭のみの上映とのこと。
一般公開されることを願いたい。

045 / 2024年
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