大恐慌時代の1936年のベルリンオリンピックで労働者階級の若者たちの集まりだったワシントン大学ボート部が金メダルを獲得した実話を描きだす。ワン・フォー・オール。古き学園生活や未経験者ボート部自体のドラマの造り込みが丹念に織り込まれ、純度もたかい。ジョエル・エドガートン主演でのボート部青春スポ根もの。ジョージ・クルーニー監督の最新作がPrimeVideoにて不意に飛び込んできた。学費が払えず限界を強いられた苦学生の主人公が、日々の研磨で徐々に返り咲いてゆく。小刻みに進行する話のテンポ感や単純明快な若者たちのワンスアゲインでストーリーは牽引されるため、色々考えずストレートに観やすかった。