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ディア・ファミリーのchiのレビュー・感想・評価

ディア・ファミリー(2024年製作の映画)
4.1
完成披露試写会にて鑑賞させていただきました。老若男女誰にでも薦められる良作でした。
残された命が短いとわかった時、何をするか。自分に何ができるか、考え続け行動し続けた諦めないひとの物語。娘を助けたい、それだけの想いが、娘の言葉をきっかけに広がっていく。落涙しました。この家族、素晴らしいですね。そして研究者たちの思いにも心震えます。
個人的には現在病院系部署で医療資材を日々扱う仕事をしており、まさにバルーンカテーテルも仕事で扱ってきましたので、自分の仕事のことも振り返りながらとても心に響きました。仕事をしながら日々、こんな新しい医療技術や資材があるんだ、これで人の命を救えるんだと感動しながら仕事をしています。医療者でない身ながら、人を救う医療というものに携わる仕事をさせていただけていることに感謝します。
一つだけ、相当なお金がかかっていることは劇中何度も言及されますが、その資金集めについてはほぼ省かれているのは少し気になります。助成金と融資の話が一瞬だけでしたでしょうか。時間の関係上描けなかったのでしょうが、普通に考えたら町工場の一個人がこれほどの資金を集めるのは相当大変なことでしょうから少しは描いて欲しかったなとは思います。

大泉洋さん、菅野美穂さん、福本莉子さん、川栄李奈さん、新井美羽さん、松村北斗さん、上杉格平さん、光石研さん、月川翔監督登壇の舞台挨拶付きでした。上映前に40分ほど舞台挨拶があり、映画上映。これで終わりかと思いきや、エンドロール後にスクリーンが上がり、再度挨拶がありました。キャストもこんなことは初めてと話していましたが、私も色々と舞台挨拶行ってきて上映前後両方というのは初めて。映画で感動して泣いた後で、純粋な気持ちで拍手をしていたところだったので、その拍手を演者の皆さんに送ることができて良かったです。良い映画でした。

東京国際フォーラムにて。
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