アルファルファ

ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突のアルファルファのレビュー・感想・評価

3.3
スクリーンで現行ウルトラマンの映画を観るのはR/B以来5年ぶり。
入場者特典は特別カラーのブレーザーストーンが貰える。ブレーザーが当たってラッキー✌️
肝心の内容としては、子供にもわかりやすくなおかつ大人にとっても説教臭すぎないストーリーであった。
完結編のような作風ではなく、あくまでもブレーザー本編にそのまま食い込めるようなオムニバス形式のエピソードだった。
本格的な映像作品は最後になるであろうこのタイミングで完結編をやらないのはオムニバス形式を重視したブレーザーならではのものだったように思われる。
しかし今回は劇場版。ゲストや登場怪獣の数、特撮シーンの豪華さなど、テレビ版よりもよりエンタメらしい映像になっていた。
新怪獣ゴンギルガンの誕生経緯も「あー、なるほどね。」とただのボス怪獣では無いところも良かったし、テレビ版で何度かスポットが当てられるもあまり深掘りされていなかった「父と子供」の物語がしっかり描けていたと思う。
80後半のような、子供が中心となるエピソードはあまり好きでは無かったが今回は不快感みたいなものは感じなかった。
私が少しだけ大人になったということだろうか…

冒頭で10分ほどのテレビ版の総集編があったのも、子供たちが退屈しないように工夫されていたものだった。これは良い。

その反面、テレビ版で置き去りになっていた「ブレーザーの出自」やファードランとの関係などにはフォロー無し。
別にこれを映画でやってくれとは言わない。しかし最終回でも明かされず、劇場版でもスルーというのは如何なものか…
またブレーザーに関する全てを教えてほしいわけでも無い。
エックスのように、別に出自を知らなくても気にならないウルトラマンはいる。グリーザを追ってきて激闘の末に眠りについたことがわかれば良い。
ただブレーザーに関しては何故ワームホールから現れたのか、なぜゲントに協力する必要があるのかなど、色々仄めかしていたのに説明が無かった。
異種生物同士のコミュニケーションを売りにしていた作品だったが、イマイチ伝わってこなかったし。
まあ今回のストーリーではそこら辺は入れ込みづらいとは思うけど。
製作陣としてはブレーザーを終わらせる気が無いのだろう。それもそれで新しいウルトラマン要素だとは思う。
プラマイ合わせてこのスコアで。

あと、奥さんのシーンや、最後のほっこりする場面はところどころ「クレヨンしんちゃん」っぽいものを感じて和みましたw