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ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突のとがぴのレビュー・感想・評価

4.3
TVシリーズから久々に楽しんで全話観た本作だけど、後日談という位置付けに無理に固執せず、1年ものであれば本編の真ん中の時期に上映された映画であっても違和感ないかなというのが率直な印象の映画だった。

本編の頃から仕事と家族の両立に悩むゲント隊長と自分と同様に息子を持つ1人の父親であり、いち企業の上に立つ者というゲストキャラ配置(真伏)は写し鏡のような関係で興味深かった。今回はそこによりクローズアップし、真伏の息子の親から与えられなかった愛情が欲しいという感情が暴走し、それがゴンギルガンとの首都決戦に繋がっていく。

ゲント隊長妻が最近不在が多くて変、って聞いた時は一瞬彼女が今回の事件に関与してるのかと冷や汗をかきかけた笑

話としてのスケールも構造自体もシンプルな代わりに特撮面、絵面という面での力の入れ方が心に残る。銃撃戦と地上目線からのアースガロンのバトルの合成が良い映像に仕上がってた。

ゲント隊長=ブレーザーの正体バレイベントは最後まで起こらなかったのはそこが重要な所ではないという作り手の判断なのかな。

しかし、「汚い大人の象徴」として国会議事堂を破壊するって風刺も風刺だなぁと思ったり。
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