ウルトラマンとSKaRDの活躍で怪獣を撃退。しかし怪獣の細胞を研究していた企業の施設からの出現に関連性を感じた主人公たちは調査を開始する。
そんな中、謎の宇宙人が企業に研究を中止せよと脅迫を送ってきた…
TVシリーズ後を描いた映画だが未視聴勢の為に冒頭に簡単なダイジェストが流れる為、これ単独でもギリギリ話は分かるようになっている。
過去のシリーズのようにウルトラマンが登場したら人間側はただ見守るだけという展開にはせず、人間とウルトラマンが協力してそれぞれ自分たちができる最善の行動を取っていく正に総力戦のような描き方は好み。
近年のゴジラやシンウルトラでは特撮のエッセンスをVFXに取り込むという流れに対して、こちらは逆に伝統的な特撮の手法にデジタルならではの処理を加えてケレン味のある映像を目指しているのが良かった。
若干のネタバレとなるが、今回の黒幕の正体やその後の展開は『ガメラ３ 邪神覚醒』との類似を感じた。
この映画も特撮とVFXの融合で映像表現のレベルアップを試みていた為、かなり意識していたのではないかなと思った。
