椎蕈

ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突の椎蕈のネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

冒頭のブレーザーのあらすじはちょっと長く感じたかなぁ、体感だけど10分〜15分くらいだった気がする。

サトコとジュンがテレビから応援してブレーザー光線を撃つのは若干最終回の焼き回し感もあるけど、ポンポン撃てるようになるんじゃなく映画でも特別感のある技だったのは最高だった。
アーくんもSKaRDのメンバーもブレーザーも大活躍で、客演に頼らずとも盛り上がる良い特撮ヒーロー映画。

テレビ本編と同様にブレーザーの面白い戦い方や台詞回しで笑わせてくるコミカルな部分が良かったし、シリアスさもしっかりとあって塩梅がちょうど良かった。
そして今回は父と息子の話がテーマで、ラストシーンはゲントが2人目の子供を授かるところで締める。
コミュニケーションがメインテーマだけど、やっぱり家族もメインテーマなんじゃないかというくらい、家族に関する話が濃厚だった。
ちゃんと2人で話し合って解決してたから、コミュニケーションというテーマをしっかりと活かしてた。

各話のタイトルが出て来て、本編のシーンを次々と流していくエンドロールはちょっと泣きそうになった。
ブレーザーの物語を夢中になって追いかけて来たからこそ、これで終わるんだなぁと少し寂しくなった。

あと、敵の見た目と声が安っぽいなぁと思ってみてたら、ちゃんとそういう演出で子供が変装してたのはシュールで笑った。
いつものブレーザーらしさもありつつ、5人全員が戦闘に参加するという劇場版でしかない要素も入れてくる良作だった。
結局ブレーザーの出生とか正体は謎のまま終わっちゃったけど、そういう異端作もあっていいと思う。
最後までブレずに、久しぶりに客演もなく単体で突っ走った良い作品だった。
椎蕈

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