友達であるという束縛。
事故で半身不随になってしまった男、ハーヴィ。彼の親友であるデヴィッドは1人彼の介護を請け負い自身の家での介護生活を始める。
デヴィッドはハーヴィに何かあった時用にベルを渡すのだが、次第にハーヴィは少し遅れただけでも文句を言うようになる。
毎日毎日何度もベルを鳴らされ、徐々に精神を追い詰められ、デヴィッドは鳴ってもいないのにベルの音が聞こえるようになってしまい...
何が一番の正解だったのか?
介護されて当然と思っているのか、最初からあまり良い態度では無かったハーヴィ。
陰鬱な雰囲気と共に、徐々にお互いの不満が溜まっていく。
少し遅れただけで文句を言われ、毎日何度も何度もベルを鳴らされる。精神的に追い詰められたデヴィッドはハーヴィの部屋にカメラを仕掛け常に監視するようになるんだけど、ハーヴィが立つという幻覚まで見る。ここのシーンは幽霊でも怪異でもなんでもないのに、雰囲気も相まって本当にホラーだった。’’ハーヴィが立つだけの幻覚’’なのに。
方やハーヴィは、徐々に態度が悪くなっていくデヴィッドに段々と敵意を向けて行くようになる。
ここで普通の人なら「介護なんてやめればいいのに」と思うかも知れないけど、デヴィッドにはやめることができない理由があった。
ここからは多分ネタバレになると思うから言わないけど、胸糞映画とはまた違った気分の悪さ。
正直ハーヴィの態度が度を越えていて、デヴィッドも次第に態度が悪くなっていくけど一応最後までちゃんと介護はしてる。友達だから、しなければならない理由があるとはいえ、彼女も交友関係も全て捨て介護をしているのにここまでだともうハーヴィが悪役なんじゃないかとさえ思ってしまう。
そんな中迎える、考え付く限り一番最悪なラスト。あの絶望の光景は脳裏に焼き付く。全てが最悪な中入ったエンディングの曲がめちゃくちゃコミカルで死ぬw
下手なホラーより怖く、そこらの胸糞より気分が悪くなるめちゃんこに嫌な映画でしたね。でもこの陰鬱すぎる雰囲気がたまらなく最高。
視聴 2023年9月15日