mさん

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)のmさんのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます


近年のコナン映画はキャラ萌えで見せ場を作るか、原作の伏線を回収することで見せ場を作るかの2つに分かれる。去年だと
黒の組織は出たが、特に黒の組織の秘密が描かれるわけではないので、どちらかというと灰原哀のキャラ萌え映画だった。今回は服部和葉のキャラ萌え映画に加えて原作のデカめの伏線を回収していく映画なのでかなり近年のコナン映画でも重要だし、満足度が高い映画だった。初日の7:30の回で見たが、上映終了後の周りの観客の反応がそれを物語っていた。会話が逆に少ないのだ。驚きすぎてたんだとおもう。

誰がどこにいくかは割としっちゃかめっちゃかで、きっと普通のルートで移動してないんだなと思った。

あとシーンも25秒くらいの短いシーンが
急に入ってなんの関係もなかったりするので
ちょっとぶつ切り感はある。

普通に北海道の大会に来て、向こうで事件があるってなった瞬間、行く発想になるコナン。そしてそれをすんなり受け入れてる俺らはヤバいなと思った。

あと平気で盗聴して情報を得るコナン。
もう悪びれる姿勢0なのがすごい。

コナンの身長が低くて大人たちが見てる写真が見えずにぴょんぴょんしたり、
平次の足袖を引っ張って
引っ張り上げてもらうところがなんか可愛かった。

お宝争奪戦の話だけど
結末だけ見たらすごく不毛な争いだったんだなって思ってしまう。原作にも探し求めてた宝がこんなものだったのかってやつはあったけどそれを100倍不毛にしたやつだった。不毛すぎて最後のおじさんの泣いてる姿に笑ってしまった。携帯の方が100倍便利とかいう追い打ち攻撃するキッドが面白すぎる。


あの弁護士も裏切ったから殺したって言ってたけど絶対死ななくてよかったし、

最終的なお宝のありかを見つけるのになんであの山だったのかは、和葉と平次を合わせるための都合に感じちゃったり、

和葉の聞こえてないは流石に無理あるし、

平次は試合に出ろやと思ったし、

ひじりくんのお父さんは敵に捕まりながらどうやってあの暗号を書いたのかよくわかんないし、

ひじりくんは終盤めちゃくちゃヤバいことをするんだけど、それまで平然と和葉をデートに誘おうとしてたし、

黒羽快斗の父親がなんであれを盗まなかったのかの理由もよくわかんないし、

もっというと黒羽快斗と工藤新一の顔が似てるっていう話で平次が疑問に思うけど、平次の目に沖田はどういうふうに映ってるのかが気になってしょうがない

けどそんな色々な疑問はどうでもよくて
とにかくすごいシリーズのデカめの伏線回収を味わえた驚き。終盤の人並外れた動きをし出す平次とコナンに馬鹿馬鹿しさを覚えながらも楽しめたあの感じがすごいよかったんで満足だった。

今回は過去好きだった黒の組織がしょぼく感じるとか、そういうギャップがなく。
平次と工藤はもう人間じゃないな〜面白い〜って笑えたのがよかった。過去のイメージを崩さずにインフレを楽しめたからよかったんだと思う。もみじもちゃんとなぞといたり、援護したりめっちゃイイ仕事してるので無駄じゃないと思えた。
mさん

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