映画好きなリコ

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)の映画好きなリコのネタバレレビュー・内容・結末

1.0

このレビューはネタバレを含みます

工藤優作と黒羽盗一の関係は、私には後付けにしか思えませんでした。ONE PIECEのように上手い伏線として考えていたとは思えず、現実離れしてる世界ならいっそクローンだったほうがまだ面白かったんじゃないかなと思いました。作者が、キャラの描き分けが出来てない言い訳でしょう?蘭と青子が似てるのも、毛利小五郎と中森警部が兄弟だったとでもいうつもりなんでしょうか?

本編ですが、オールスターをうまく捌いた前作との落差が激しく、要素を詰め込みすぎた結果、描写も作画も、共に間に合わなくなってしまった印象です。
説明しないのなら、せめて前後関係がわかる作りにしなければ、まったくストーリーを追えず、エンタメに没入できないと思いました。

探偵団のスタンプから何が繋がったんでしょうか?
警察の前で車が爆発して、平次のあのリアクションはないのでは?まず人的被害を心配するのが最優先です。
コナンをあの高さから視認して、助けようと援護する紅葉のシーンも無理があったと思います。コナン側からしてみたら、空に紅葉と伊織がいたという認識はしてなかったはずで、突然の空からの援護は周囲含めて危なかったのでは?
あのコンビも、あんなに序盤から告白絶景スポットを追っかけてくる前フリを敷いておいて、決戦でようやく巡り合って活躍するのかなと期待だけさせておきながら、まったく絡むことなく、和葉への告白を阻止するだけの要員として終わってしまったのも、大変もったいなかったと思いました。

探偵団のクイズも雑で、毎年のノルマを達成しなきゃと言わんばかりの無駄シーンとして、観客に考えさせる隙もなく流されました。
突然の沖田と鬼丸、土方歳三の叱責も、前ふりがないので、やりたかっただけにしか見えませんでした。生まれ変わりがやりたいならそれをネタに一本作品作れると思います。
蘭ねえちゃんがギャグ時空を発生させたことで、すばるとかいうせっかくのゲストキャラを強引に退場させたのも訳がわかりません。平次とのバチバチの出会い、気合いの入った作画による、飛行機の命懸けのシーンは何だったんでしょうか?観客が追いかけてきた2時間は何だったんでしょうか?

展開を進めるためだけにキャラクターを使うのは、演出としてどうなんでしょうか?せっかく舞台設定は良かっただけに、台無しだったと思いました。
高評価つけてる人はサクラか工作員か何かでしょうか?