椎良

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)の椎良のレビュー・感想・評価

4.2
想いのひと押し

〈北海道・函館にて、怪盗キッドは土方歳三ゆかりの刀を標的に定めていた。彼を追うコナンと服部平次は、刀に隠された謎を巡り第三勢力としのぎを削ることに…
駆け引きと剣戟の果て、手に入れた決着とは!?〉

ザ・お祭り映画が帰ってきた !!!

前作「黒鉄の魚影(サブマリン)」で遂に興行収入100億を突破した桁違いの人気シリーズ27弾。今回は試写会を実施しなかったことも話題に。

今回のメインはキッドと平次。シリアス×超アクションの前作とバランスを取ったのか、コメディテイストとミステリーが濃いめ。平次の持ち技・剣道もバトルで披露。
お宝争奪戦に巻き込まれる探偵たちと、その広がっては進展する関係性。平次×キッドは勿論、中森警部・キッドの通じ合いや平次・蘭の絶妙な関係など、普段は目にできないやり取りの数々も好きな部分!というかキッドと平次のキス未遂事件が起点にあるのなんか笑える。

原作において今後の核心となりうる事実のチラ見せが予告のポイントにもなっていたが、期待通りかなり突っ込んだ真相も次々発覚。それどころか想定外過ぎるゲスト出演までッッ?!
何でもありだコレ。原作クライマックスはどうなっていくのか……?

少し作画不安定?個人的に黒鉄やハロウィンを超えた…とまではいかないものの、エンディング前後はそれらに匹敵するインパクト。
歌の流れ始めを最高潮とする構成の美、エンドロール終了後の笑撃と衝撃の連撃に青山剛昌イズムを感じずにはいられない。

来年の映画はどんな立ち回りを見せてくれるのか。気付けばもう既に待ち切れない。
椎良

椎良