佳

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)の佳のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

【ネタバレあり】

新選組が好きなので、今年のコナンのテーマを聞いてとても楽しみに観に行った。歴史をどうトリックに使うのだろうと気になっていたけれど、土方歳三の発句集なのがいいチョイスだなと思った。確かに「新選組」ではなく「土方歳三」ならトリックに使えそうなネタとしては発句集が一番だと思う。

コナン自体にはそれほど詳しくないので、別作品「YAIBA」やキッドの父親の話などの知識は全くなかったけれど、キッドとコナンが親戚なのは驚いた。ファンからしたら散りばめられている小ネタはすごく嬉しいだろうし、キッドの秘密も大びっくりだったと思うから感動もすごいだろうなと。映画館で隣の席のお客さんは、平次の告白シーンの直後ベストタイミングで泣き、キッドの父親が出てきたらベストタイミングで悶えていた。
コナンはコアファンも多いだろうし、その人たちの期待は莫大なものだと思うから、年々映画もコアファンの興奮を駆り立てるように作られているよう感じる。それか、ただ話が進展してきただけか?私が小学生の時は少年探偵団がメインだったから、時代の流れを感じた。

◾️トリックについて…
※ミステリーやコナンに造詣が深くないため好き勝手に書いています。

・刀は6本あるが、お宝の在処に直結するのは星稜刀ひとつなので、他の5本にもう少し役割があると良いなと思った。それか、たった1本の刀を探す方が話がまとまるのかな?とも。好き勝手書いています!
・お宝の正体は、今は使えない巨大な暗号機だったが、みんながここまで必死に求めたお宝が「今となっては全くの無価値」で終わってしまうのが寂しかった。私も良衛のように咽び泣く思いだった。例えば、戦争の戦況を覆すことはできない代物だが、この斧江家の謎の戦況だけは覆せるもので、最後にこの暗号機を動かして謎を解くようなシーンがあったら嬉しかった。ただ、お宝が無意味であることに、物語としての意味があるのだと思うけれど…そうだとしたら現実的すぎて悲しいなとも思う。好き勝手書いています!
・気球の下がガラスになっていることがポイントだというのの伏線として、タワーのガラス床でおっちゃんが腰抜かすシーンは良かった。
・全体的に、ヒントとなるものがたくさんあることで一つ一つの重要性がそれほど高くないように感じた。どれか一つのピースが欠けても、他が揃っていればコナンたちから解決できてしまいそうな…私は解決できないですが!


◾️お話について…

・伊織と紅葉が平次を追って告白スポットを巡る流れが並行していたが、ラストシーンで伊織が紅葉に告白でもするのかな?と思っていた。伊織が「お嬢様、次はここが告白スポットだそうです」と言って次の場所に移るので、それらが全て伊織の計算で、結果的に二人で告白スポット巡りをしていた、というオチなのかなと。キャラクターの知識が全くないゆえの深読みだった。
・聖さんと平次の決闘シーンがクライマックスに用意されているのは良かった。
・全体的なテンポは早くてポンポン次に進めているように見えた。小さい謎をポンポンたくさん解いていくより、大きくて重い謎をゆっくり解くのも見たいなと思った。


博士の気球めっちゃ笑った。かわいい。映画公開記念とかであれ飛ばしてほしい。
佳