しゅん

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)のしゅんのレビュー・感想・評価

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カーチェイスと殺陣とアベンジャーズを強引に合体させ、やがて無視される物理法則。畳み掛ける荒唐無稽と突然のaiko。

犯人探しより意中の女性に100万ドルの夜景(潔いほど安いコピー!)を見せるかどうかの方が重きをおかれるラブコメディ。出てくるやつが誰かわからなくても(ヘリコプター令嬢は結局何者?)劇中の役割は直感的にわかる、知的に整理された脚本。飛行中のジェットの上で生身の人間が闘い、コナンはロープウェイをスケートボードで上昇する。どういう仕組みかわからないロープ伝いの急上昇に対して「かっこいい!」の快哉をあげる子どもたちの短いショットが、この映画の楽天性を端的に表している。MCUの行き詰まりもどこ吹く風のあっけらかんとしたアセンブルも含め、この楽天性には凄みを感じざるを得ない。
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