このレビューはネタバレを含みます
すごく好き。エッラのクルクルと変わる表現が可愛くて仕方がない。優しい黄色とグリーンが映える画が印象的。
「友達は人生の庭に咲く花だ」
友達は頑張っても作れるものじゃないけど、頑張らないと失ってしまう。
大好きなトミーとずっと一緒にいたかっただけなのに結果トミーを傷つけることに。スティーブに対するイタズラが度を超えていたからこそ自分の失態に気づいたときのショックが大きい。考え方の違うひとを受け入れることの難しさにぶつかって、それを乗り越えたり距離を置いたりしながら少しずつ大人になっていく。喧嘩と仲直りは子供のうちにちゃんと経験しておくべきなんだろうな。
ここぞという時に頼りになるオットーと『ジョジョ・ラビット』のヨーキーが重なる。自分の目で見て自分の頭で考えられる。物事の本質を見抜く力のある子。
ゴールに入らないサッカーボールや車好きの三つ子が伏線だったとは。ひとりでシュート練習していた冒頭のシーンに対して皆でサッカーをするシーンで終わるのも良かった。
映画館の最後列中央で鑑賞。ミニシアターならではの暖かみのある空間でこの作品の優しい世界観にどっぷり浸れた。音楽も良かったしたった80分でこの満足感は凄い。