白昼夢

テルマ&ルイーズ 4Kの白昼夢のレビュー・感想・評価

テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)
5.0
☆追い詰められるほどに自由の翼を伸ばしていくような2人は、見ていて心がチクッとしてしまうけども、どこまでも輝いていた。
〜〜〜
序盤、ドライブインでの2人の会話で私はルイーズに肩入れ(と言っては変だけど)するように共感をおぼえた。友人と2人で楽しんでいる時のナンパ、許せないタイプで。大切な友人と2人で楽しみたいのに、なんでポッと出の、どこの馬の骨かも分からない男にその貴重な時間を邪魔されないといけないんだ!?と思い、断るタイプだから。幸いおなじ考えの友人が多いためテルマとルイーズのような展開にはならないわけだが、根底が合わなくても付かず離れずな2人のお話だと共感はできないが理解した。(ルイーズの気持ちは痛いほどわかる)
彼女たちにここまでさせてしまう男たち、許せないね。そしてその現状が今でも変わっていないことはもっと問題だ。と思った。この映画の内容を古く感じないのは、良いことではないなと思ってしまった。こんな男本当にいるの!?そんな感想がティーンから出てくるような時代に必ずやしなければならない、そのために戦い続ねばならないと思った。
最後のシーンは涙を堪えられなかった。絶望的な状況のなかに、希望を見出す。2人なら、地獄でも楽しめるはず。だけど、どこまでも切なくて悔しくて仕方がなかった。
ハーヴェイ・カイテル演じるハルが最後まで彼女達の気持ちを考えてくれているいい人だったのが私にとって救いだったし支えになった。
殺人は褒められたことでは無いけど、あんな野郎〇ねばいいと思うし。2人とも本当にカッコイイ。不当に下に見てくる相手には(殺しはしないが)抵抗してやろう、全力で。
女性としては思うところが多すぎてかなり意味のある映画になったが、男性が観たらどんな感情を抱くんだろう?というのが気になるところ。単純に面白く感じるのかな?男性の感想を聞いてみたい。
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