人生は、楽しんだもの勝ち。
単なる犯罪劇ではなく、性という柵から徐々に解放されていくテルマとルイーズの疾走感が爽快な本作。90年代初頭の映画ならではのBGMとアメリカの広大な土地を舞台にしたドライブシーンに魅せられた。
30年以上前の作品でありながら、女性に向けられるステレオタイプからの解放を描いた本作。多様性やLBTQが尊重される現代にこそ必要な作品であるのは間違いないが、その当時から何一つ変わっていないであろう社会の無力さに呆れる。
ラスト1秒まで駆け抜けるテルマとルイーズの姿から、自分らしい生き様を貫く大切さを教えられる。