アーモンドフィッシュ

テルマ&ルイーズ 4Kのアーモンドフィッシュのレビュー・感想・評価

テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)
4.3
友人二人と名古屋旅行中に、友人を説得して大須シネマで観ました。以前から名作との評判を聞いていたため、この機会に鑑賞することに。女性二人の旅には、この映画がぴったりですね。

内容的には、女性版ボニーとクライドと言えるでしょう。ボニーとクライドでは主犯のクライドが名前が後ろに来ますが、『テルマ&ルイーズ』も主犯のルイーズが後ろに来ます。リドリー・スコット監督はこれを意識していたのでしょうか。物語が進むにつれ、従犯であるボニーとテルマもどんどん大胆になっていく様子が似ています。

二人は殺人の逃亡中にもかかわらず楽しそう。警察官をトランクに閉じ込めたり、下品なトラック運転手のタンクローリーを爆発させたりして、後戻りができなくなっていてもね。もしルイーズがレイプ犯を撃ち殺さなかったり、テルマが言ったように警察に通報していたら、こんな運命にはならなかったかもしれません。しかし、それが彼女たちにとって良かったのかどうか、考えさせられます。

ボニーとクライドは最後は蜂の巣にされますが、『テルマ&ルイーズ』の結末は異なります。個人的には非常に感動的なラストだったと思う。この二人の間に芽生えたのは友情だけでなく、愛情かもしれないとも思えてしまうのです。

たぶん多くの人が若き日のブラッド・ピットに注目するかもしれませんが、私は『レザボアドッグス』のハーヴェイ・カイテル(Mr.ホワイト)とマイケル・マドセン(ブロンド)が出演していることが嬉しかったです。二人ともこの映画では好意的なキャラクターで、少しホッとしました。

あと、どうでもいい話だけど、私の母親はスーザン・サランドンに似てる。テルマに説教してるシーンは、自分が怒られてる時のことを思い出しました(笑)