ジェファーソン・エアプレインへ加入して間もないグレイスだったが、そのソリッドでパワフルな歌声は彼女のバンドと思わせる説得力があった。命を削る火花のようなジャニスのパフォーマンスは、心が震えて言葉をなくす。THE WHOのギター破壊とジミヘンのギター炎上は、その破壊衝動をシンプルに音楽へ向けて欲しかったな。そしてラヴィ・シャンカール。長い。ひたすら長い。疲れ果てたオーディエンスが居眠りするのにシンクロして、僕の意識も飛んでしまう。ハッと気づいてスクリーンを見ると、まだラヴィがシタールをかき鳴らしている。まだまだ終わりそうにない。しばし無になる。だんだんハイになってくる。スタンディングオベーション。僕も心のなかで喝采だ。それにしても長いわ（笑）
