okimee

かづゑ的のokimeeのレビュー・感想・評価

かづゑ的(2023年製作の映画)
4.2
「仏典にも聖書にもらい患者はでてくる。
ということはそのかなり昔からいたということ。神さまが与えたものだと思ってる。
ハンセンさんの病院じゃないから、わたしはハンセン病というのは嫌い。」

2019年、92歳で映画は終わっていたけど、いまどうなのかな。(と、思ったらいまは水彩画を描かれてるそう。すご!)
うちのばあちゃんと同い年かな。
ばあちゃんはもう寝たきりだけど、夫婦ともにかなり元気で頭もしっかりしてるように見えた。しっかり生活できてて、それだけですごい。

かづゑさんはわずか10歳で自ら愛生園に入ることを決める。決めたというか、思ってもいなかったが口をついて出た、という表現があってそうだけど、ふるさとでは病気のせいで家族まで差別され、施設に入れば入ったでまたいじめがある。

慰問にくる人たちに「ふるさと」を演奏しないでほしい、というのは印象に残る。
結局は「旅行者」で帰るふるさとがある人たち。
自分たちはみんな色んなことを自分たちで受け入れて乗り越えていきていくしかなかった。軽々しく施設で「ふるさと」を歌わないでほしい。失礼だと思う。とまで言い放つ。

「指がなくなったのは生活した証拠。」
「孝行さんの指は守れた。」

かづゑさんの「長い道」本屋さん直行や。
(在庫なかった..。図書館か。)
okimee

okimee