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落第はしたけれどのsotaのレビュー・感想・評価

落第はしたけれど(1930年製作の映画)
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落第し落胆する斎藤達雄と卒業に喜ぶ背広姿の他の学生たちとの対比だが、その学生たちにもまた就職難が襲うという二重苦。全体的に楽天的な雰囲気で描かれているのだけれど、帰ってきたシャツや残された角砂糖の白さだったり、まるである種の死を仄めかすようなロープ(?)の影だったりと、所々シリアスさが際立っていてかえって痛い。学生料金のくだりとかかなりリアルだったな。
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