佐藤克巳

落第はしたけれどの佐藤克巳のレビュー・感想・評価

落第はしたけれど(1930年製作の映画)
4.0
生まれた時によって運、不運の分かれ目。私も一つ前に生まれて居ればバブルの恩恵を受けていた。1930年は大恐慌、卒業しても就職は無しの皮肉が主題だが、いつの時代も大学は楽しだった。斎藤達雄等のおどけたステップ、蓄音機のルーレット、喫茶店の店員田中絹代に窓越しのサインプレーとギャグ抜群で、台詞を極力削りパフォーマンスが語る演出でもペーソス十分の佳作。
佐藤克巳

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