メタ壱

自転車にのってのメタ壱のレビュー・感想・評価

自転車にのって(2023年製作の映画)
3.4
自分の中の映画の世界に生きる、孤独でウレない自主映画監督の青年のとある一日を描いた短編作品。

映画って本当に面白いもので、現実ではあり得なかったり経験できない事や世界を見せてくれます。

でもだからといってその世界に埋没し映画の世界に引きこもってしまっては現実が寂しいものに。

映画はつまらない人生を紛らわすものではなく、現実生活を豊かにしてくれるものだと僕は思っています。

映画作りの中に逃げていた主人公が新しい自転車にのって出かけた先でちょっとおかしな経験をし頭の中の世界から外の世界に目を向ける様になりましたが、それは作る側だけでなく映画を観る側にも言える事。

キレイな景色を見たくて映画を観る、のではなく映画で見たキレイな景色を見に出かけよう。

そのために“新しい自転車”を買おう。

そんな風に思わせてくれる映画が僕は好きです。
メタ壱

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