真魚八重子

またヴィンセントは襲われるの真魚八重子のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

またヘンなフランス映画かなーと思って観始めたら、どんどん深刻さを増していって、一種のゾンビ映画のような雰囲気になっていく。そこには常にイライラしている現代人の怒りの萌芽が仮託されていて、それが集団になったときの怖さなども感じる。

あと、わたし自身も昔から絡まれやすいので、他人事じゃなかった。電車にキチガイが乗ってくると、こっちに一直線に向かってくることがよくあるので、なんで?!って。そういう人は共感しやすいと思う。

クライマックスからが、愛する人に対し、恐れずに身を委ねるという真実の愛を描き出して、急に感動してしまった。突拍子のない設定だけど、愛の美しさにやられてしまった。
真魚八重子

真魚八重子