Null

またヴィンセントは襲われるのNullのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

フランスのグラフィックデザイナー ヴィンセントが、突如目があった人に襲われ、その謎がわからぬまま逃走、混乱する世界の中で、運命的な出会いの相手と目指す愛の逃避行パニックフランス映画。

ジャンルはフランス映画で。笑

まぁー、とにかくヴィンセントが襲われます。題名に偽りなしです。109分、襲われっぱなしです。楽しみにしてもらっていいと思います。笑

一瞬「ボーは恐れている」を思い出したけど、描きたいものが全然違いそう。

英題
Vincent must die.
やからね。
そりゃもう。
バイオハザードの
Ethan must die.
をオマージュかと一瞬。笑



目があった人間が突如襲い掛かってくる恐怖。襲ってきた本人は記憶がない。
そんな暴力が世界に蔓延する。

まさにバイオみたいなゾンビ映画的な恐怖感もあるし、
世界を恐怖と不安に突き落としたコロナのオマージュっぽくもある、
あるいは、
人間とは無意識に他者を傷つけ殺し合うものだというメタファーっぽくもある。

運命的相手との出会いや、運命的な相手であっても男女が一緒になるのはお互いに目隠しや手錠を受入れることが必要、的な人間哲学っぽくもある。

個人的には、
ただ旅に出るということの難しさを描きたかっただけ説あるなと。

一定の評価は受けつつも忙しく、ままならなさもある仕事だけが生活の独身中年男性と、
借金とりに追われながら、自由を夢見て安月給で祖父の形見の船に暮らす独身中年女性。

自由な旅に出るには、
世界が壊れて、親族、仕事その他、自分を縛り付けるものが無くなるくらいでないと
確かに手に入らなそうだ。

そうなってさえも、身体がある限り
自由は手に入らない。
本当の「自由」は精神世界にしか無い。
そうして、2人と1匹だけの精神世界へと漕ぎ出した。


とりあえず、ステーキとハンバーガーとポテト食べたい。
Null

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