脳内金魚

またヴィンセントは襲われるの脳内金魚のネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

スルタン可愛い。

モチーフは面白いし、序盤の何も設定が明かされずスピーディーに進む展開は、主人公のヴィンセント同様観客をも渦中に放り込むかのようでよかった。あたかも呪いがうつるかのような設定は『リング』を彷彿とさせ、往年のジャパニーズホラーみたいな気味の悪さを感じさせた。結局どういった世界線なのかは、何一つ劇中では明らかにされないのだが、それはそれで「そういうもの」と思えば納得できる。

スルタン賢い。

が、如何せん終始主人公ヴィンセントとヒロインに当たるマルゴーにイライラしてしまい、集中が削がれてしまう。いやいや、「目があったら襲われる」って分かってるのに、なんでガススタでガン見するんだよ。とか、文字通り死活問題なのに、女引っ掻けるなよとか。マルゴーもマルゴーで、バイク男から逃げてるのに、ビール飲んでる場合かとか、あの二人は何がどうしたら愛というか絆が芽生えるの?吊り橋効果?だから目を合わせるな、サングラスでも掛けとけ持ってるんだろなどなど、世界線の輪郭ボカすのはいいが、それにしたってディテールが突っ込みどころ満載だった。ラスト目隠しは、多分多くの観客が「今さらかよ!」と突っ込んだはず。

「スルタン名優」というのと、肥溜めファイトでリバースの巻がハイライトでしたかね。

スルタン最高。
脳内金魚

脳内金魚