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またヴィンセントは襲われるのunkoのレビュー・感想・評価

3.5
職場にインターン生が来た。初対面で「俺のコーヒーは?」とかちょっかいを掛けるヴィンセント(カリム・レクルー)。それを恨みに思っていたのか、なんとインターン生がPCで殴ってきた!
ついてねぇなぁ~とか思っていると、お次はPM兼経理の同僚がペンで腕を刺してきた!なぜなんだ!
怒らせてもいないのに危害を加えてくる人々。色々試すうちにヴィンセントはある法則に気づく…。


まず邦題がダサすぎる。原題のままでいいのに…。

何が原因か定かではないが、目線を合わせると襲ってくる。
(グラサン掛けろよと誰しもが思うだろうが、終わってしまうしな…)
スーパーに入店したらゾンビの如く人が追いかけてくるのだ!笑
襲われる合図として犬が吠えるというのがポイント。襲ってくる対象から匂いが漏れているのか何故か犬が反応する。
中盤から犬が反応しなくなるが、そこからが本番…。

今の時代何もしていなくても目線を合すだけで殴りかかってくる奴や因縁をつけてくる人が跋扈している。
私自身今年の初め西成を昼間から歩いていると、「そんな恰好でここを歩くんじゃねえ!」と絡まれたものだ。
何が相手の怒りのトリガーになるかわからないし、理解できない。

この作品では一方的な暴力で終わりではない。マイノリティがマジョリティになった瞬間迫害排他が無意識に始まる。
エンディングは…この物語なら仕方ないか。

エンドクレジットで流れる音楽が結構陽気なテンポで、ギャップ。
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