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プチ・ニコラのkanacoのレビュー・感想・評価

プチ・ニコラ(2009年製作の映画)
3.7
フランスの人気絵本『プチ・ニコラ』の実写映画化。1960年代のフランスを舞台に小学生男子ニコラが奮闘するドタバタコメディ。絵本らしい優しい物語ですが一方でフランス映画らしいオシャレ感とテンポ、ブラックコメディでピリッとする感じも健在。登場する子供たちがみんな可愛いし和んで癒されます😊✨(140文字)

****以下ネタバレあり&乱雑文****

気がついたらFilmarksを始めて2年が過ぎていました。本当は2/22が丁度だったのですが〈ネコの日〉に気を取られてすっかり忘れていました🤣『三丁目のタマ』鑑賞して満足している場合じゃなかった🤣🤣初めてもう2年…月日の流れの速さに衝撃です😲今後ものんびりまったり続けていけたらと思います。どうぞよろしくお願いします😌✨

◆あらすじ◆
小学生の男の子ニコラは悩んでいた。授業の課題で『将来なりたいもの』について作文を書くことになったが、いい案が全く思いつかなかったからだ。ニコラは大好きな両親や仲の良い友達と共に素敵な日々を過ごしていて、この毎日をずっと続けていたいから将来のことなど分からなかったのである。しかしそんなある日、ニコラは両親の不可解な様子から、もしかして赤ちゃんが生まれてくるのではと勘違いをしてしまう。弟が生まれたら、みんなが弟に夢中になって自分は捨てられてしまうかも…。不安に陥ったニコラは…。

❶フランスの絵本『プチ・ニコラ』の実写映画化!子供たちが活躍するドタバタコメディ

作家ルネ・ゴシニと漫画家ジャン=ジャック・サンペによって執筆されたフランスの絵本『プチ・ニコラ』シリーズの実写映画化です。私は始めて聞いたタイトルだったのですが絵本ナビで調べて見たら日本語翻訳版もたくさんシリーズがでていました。表紙だけしかネットでは見ることができませんがシンプルな線で書かれた絵柄がとてもキュートです。ジャケ写のイラストがそれですね。U-nextによれば主人公のニコラくんは本国では知らない人はいない国民的人気キャラクターみたいです🤗

舞台は1960年代のフランス。小学生の男の子ニコラは大好きなお父さんとお母さんと3人暮らし。小学校の担任は優しい女性先生だし、仲の良い個性豊かな友達もたくさん!満足な日々を過ごしていますが、最近少し引っかかることが…。学校の授業で『将来なりたいもの』をテーマに作文を書くことになりましたがニコラは思いつかないのです。友達はみんな将来の夢を持っていますがニコラは〈今〉がずっと続けばいいのにと願っています。 そんなある日、いつもケンカばかりの両親の様子がどこか違うことに気がつきます。どうもベタベタしているし、普段絶対やらないくせにお父さんが率先してゴミ出しをしているのです。おかしい…これはまさか…お母さんに赤ちゃんができた!?

弟ができたら両親は弟が大切になって、僕は捨てられてしまうのかも…😱💦

不安になったニコラは友達たちに相談し、ニコラが捨てられないように皆でさまざまな作戦を決行!しかしそれはとんでもない事態に…😱😱 💦

主人公ニコラの語りと視線で物語が進行していくので、映像なるも児童書を読んでいるような柔らかさと平和さがあるドタバタコメディという感じです。

❷子供向けながらフランス映画らしいオシャレ感とテンポ、ブラックコメディでピリッ

絵本の挿絵を紙芝居のように演出しているOPからセンスがあって可愛いです。児童書の映画化でちゃんと〈子供・ファミリー向け〉の映画であるにもかかわらず、フランス映画でよく想像するような〈オシャレな雰囲気と少々ゆるいテンポ、そしてピリっとしたブラックユーモア〉が期待を裏切らずに散りばめられています。爆笑ではなく思わず「ふふっ」と小さく笑ってしまうような和やかさが心地よく、まともに考えると過激すぎる子供たちの行動は児童書原作ゆえか結局のところコメディを押し通して〈問題なし〉に収まるので見ていて不安にはなりません。

七三分けでパッチリとした青い瞳、赤いベストを着たどこか品の良い雰囲気を持つニコラは、自分の意見やユーモアを持ち行動力もありますが基本的には聞き分けの良いタイプ。でも暴走する時は大暴走😂

そんな彼をとりまく友人たちも個性豊か。キャラクターが意外と多いのですが、みな特徴的な顔付きや性格をしているので、名前は覚えられなくてもキャラクターはすんなり入ってきました。みんなで仲良くドタバタと日々を過ごしている様子はとても可愛いです。

ある子供が「パリを流れる川の名前は?」という問題に解答するのですが、その結末には私もキャラクターたちと一緒に「yeeeeeah ୧( ˃ヮ˂ )୨✨」ってなっちゃった🤣

また、ニコラが〈弟問題〉で両親に秘密で奮闘する裏で、実はパパとママもあることを奮闘もしているのですが、暴走する子供たちよりもこちらの行動の方が見ていて「イタタタタ…😂」って感じでいたたまれなかったりしました。悪いことをしているとかではなく、天然でしちゃう大人(特に両親)の恥ずかしい(人によっては笑える)失敗行動って、コメディより恥ずかしさが勝って時にホラーシーンよりも目をそむけたくなっちゃうことがあります🤣

👶✨🐝「児童書の中ではフランス映画らしさのあるブラックコメディな部類なのかなぁと思うのですが、それでも子供向けらしくホッコリする作品で癒されました。特にラスト、今回の騒動を得てニコラが見つけた〈将来なりたいもの〉にもホッコリ。映画でキャラクターたちがニコニコ楽しそうに笑っているのをみて見ていると、こちらもHAPPYな気持ちになれました😄」
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