同日公開の『クラユカバ』のクラウドファンディングのリターンとして提供されたライトノベル作家成田良悟氏のショートノベルを原案としているらしい。
劇場のタイムスケジュールの都合上こちらを先に鑑賞したが、後になって思うとやはり本職ライトノベル作家の方が書いたことが良いのか話の筋書きは『クラユカバ』よりかなりスムーズだったと感じる。
世界観や大正レトロな雰囲気は健在、ただやはり褒めるところはそこくらいで、やはりちょっとまだ商業レベルに達してないのではと感じる。
『クラユカバ』のレビューにて、2作品のクロスオーバーについて触れたが、今作も御多分に洩れず観客への情報の供給量が少なすぎる。
(行間を読んで楽しめるレベルにも情報量が至っていない)
映画館のスクリーンにかけるということは、これまでの監督のフィルモグラフィーに全く触れてない層をどう取り込みファンにするかが重要かと思うが、今作を見る限り監督の過去作の熱心なファン(クラウドファンディングに参加するような)にしか訴求力が及んでいない印象。
次作に期待したい。
