脳内金魚

クラメルカガリの脳内金魚のネタバレレビュー・内容・結末

クラメルカガリ(2024年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

良心価格の二本立て企画があったので、そちらで鑑賞。

同時期公開の『クラユカバ』の方は知っていたのだが(某系列のマナー映像でww)、こちらの存在はまったく知らず。二作品で尺60分だと高いかなぁ…と迷っていたが、評価が高かったのと、上記理由で見てきた。

日本製アニメにしては、昨今珍しいシンプルな絵柄が『羅小黒戦記』みたいだなと思っていたが、冒頭に「bilibili」と出たのでなるほど。確か羅小黒のウェブアニメ配信していたところかと。

スチームパンクとどこか大正じみたノスタルジー(といってもわたしは当然生まれていないが)を感じさせる不思議な世界観。
なんでしょうね、この明治から昭和初期にかけての旧時代と新時代か入り交じる不思議な時代。妖怪や幽霊の存在が科学的に否定され、でも此岸と彼岸が混じる世界がまだありそうと思わせる。そんな余地がまだあるこの時代。劇中では明確な時代や土地の説明はされていないが、観客に「なんでもありそう」と思わせてくれるこの時代感。

尺が60分のためか世界観の説明が駆け足というかほぼないので、そこで乗れるか乗れないかで評価や好みが分かれそう。そこがなくても引き込まれるよ!と言うには若干求心力が弱かったかなぁ。多分、もう少し尺を伸ばして設定を丁寧に説明した方がよかったかも。ちょっと世界観分かりづらくて眠くなってしまった。

クレジットに「寺田農」の名前が流れたときは叫びそうになったわ。
脳内金魚

脳内金魚