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クラメルカガリのzhiyangのレビュー・感想・評価

クラメルカガリ(2024年製作の映画)
3.0
大正ロマンスチームパンク? 炭鉱と銘打たれた大穴の街が舞台なわけだけれど、無秩序に簡素な建物がひしめいている感じは昭和の寂れた旅館街も思い出す。渡世たちのドンパチも雰囲気にあっていて良い。登場人物の台詞が芝居がかっているのは良し悪しかな(個人的には嫌いってほどでもないけれど別に好きでもない)。

後半の自律機械の扱いもそうだけれど、世界観が面白そうだしそれで勝負するタイプの作品だと思う割に、ちょっと駆け足気味なのは残念。あの街をもっと堪能したい気もする(ドンパチはじまるとそれどころじゃないし)。60分で収まっているのはスッキリしていて悪いことだけでもないのだけれど。
特務警察?とか劇中劇?とかよくわからない。情報屋と狛犬の顔役の関係性もなんか設定があるのか。「クラユカバ」を見ればわかるのか。見逃しただけor私がわかっていないだけかもしれないけれど、思わせぶりな描き方だけしてはっきりしないのは正直不満。
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