GOODNIGHT

ア・フュー・グッドメンのGOODNIGHTのレビュー・感想・評価

ア・フュー・グッドメン(1992年製作の映画)
4.5
・因みにF-14も出演してる。
・トムクルーズのもう一つの海軍物語
・海軍のくせに舟に乗りたがらないのはピート大尉と同じですね。
・今回は海軍中尉
・アメリカでは、裁判が始まる前に司法取引をするのことが一般的なようだ。日本も司法取引はするのか?わからない。
・中尉はルーキー弁護士で、基本的に裁判所の外で波風立てずに穏便に事件を解決するのが得意。これは基本的に被告は罪を認める代わりに求刑を軽くしてもらうものである。代償として被告人の名誉は傷つく。
・コードレッド。
自衛隊にも映画のように袋叩きは経験しなかったがたぶんある。
士気を高く維持するには多分必要だろう。外禁と言う措置が自衛隊にはあった。
確かに命令として書面があるわけではなく暗黙の了解のペナルティとして今も存在している。
他にも反省とか言って腕立て伏せを強要したりと体罰じみた慣習があることは事実だ。
したがって最前線で実際に生き死にがあるような部隊では士気が低い、所謂、腐ったみかんをどうするか?というハナシだ。
腐ったみかんは捨てる?それはペナルティとして意味がない。落伍が脱出と同義とはならない。
何故なら戦場に赴く兵士は常に代えがあるわけではない。(米軍も自衛隊も志願制で定員割れしている。)
ならば、落伍したのなら平均以上に鍛えあげるしかない。その為にはコードレッドも辞さない。
軍隊は規律だの任務だの言っているが、閉鎖された環境ではそれが言わば教義のように変貌してカルト宗教になる。
規律や任務だのそれに背くと、暗黙の了解で罰せられる。
これは日本軍の玉砕を拒否したら、切腹させられたエピソードに近い。
そんな問題を隠蔽する体質を真っ向から暴こうとするトムクルーズがかっこよかった。
大佐も逆上して白状しちゃうのがまんまと罠にかかるバカで良かった。

ただ、2023年現在の自衛隊には元自衛官だからわかるけど、この映画の如く殺人はないにしても(自殺者は多い)部隊内(中隊内)で問題を処理する(警務隊もグル)そもそも問題が表面化するのはごく一部だった。(あくまで私の個人的な経験のハナシですが。)
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