旅するランナー

ジョン・レノン 失われた週末の旅するランナーのレビュー・感想・評価

3.7
【カム・トゥゲザー、ジョン】

オノ·ヨーコが作った通説に対抗する、第三の女メイ·パン史観によるジョン·レノン伝説。
ヨーコの重石が外れて、アメリカで生き生きハッチャけるジョンの映像·写真多数。
ポール・マッカートニー、エルトン·ジョン、デヴィッド・ボウイなど出てくる面子も超豪華。
ヨーコよりもメイ・パンの方が、みんなから人望があったような、まとめ方をしてます。
ジュリアン・レノンもメイ・パンにメッチャなついてます

ヨーコによってビートルズは壊されたし、ジョンが生きていればヨーコと100%別れていたと僕も思っているんで、
ヨーコが悪女扱いされている本作には溜飲が下がります。
ただ、一方的に、メイ・パン寄りのこのラブストーリーを信じるわけにもいかないでしょう。
かえすがえすも、ジョンが生き続けて、自由にイイ曲をもっと作ってくれていたらと思っちゃいます。

映画試写会@ユーロスペース。
上映後のサエキけんぞう氏の軽妙な振り返り、藤本国彦氏の重要な解説も楽しめました。
おっしゃるとおり、今ではコンプラ的にアウトな、ハンブルグ時代のようなジョンの悪ガキっぷりが楽しいです。