MasaichiYaguchi

ジョン・レノン 失われた週末のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

3.8
ジョン・レノンと妻オノ・ヨーコが別居していた“失われた週末”と呼ばれるプライベートな日々の真相を追ったドキュメンタリーは、“失われた週末”という呼び名とは裏腹に、ビートルズ解散以降のソロキャリアのなかで最も多作で商業的にも成功した時期を浮き彫りにする。
1973年秋から75年初頭にかけての18カ月間、ジョンはヨーコの強い希望により、夫妻の個人秘書でプロダクションアシスタントを務めていた中国系アメリカ人メイ・パンとともに過ごす日々を送った。
この期間、ジョンはメイの助けを借りて最初の妻シンシアとの長男ジュリアンと再会することが出来、アルバム「マインド・ゲームス」「心の壁、愛の橋」「ロックン・ロール」を立て続けに制作している。
映画では、ジョンの名曲の数々や貴重なアーカイブ映像、写真と共に、メイが若き日の自分とジョンとの忘れ難い日々を回想しながら、彼女の目で見た素顔のジョン・レノンが生き生きと蘇り、ファンには堪らない作品になっていると思う。