ジジイ

ジョン・レノン 失われた週末のジジイのレビュー・感想・評価

4.0
ジョンレノンがその結婚生活でオノヨーコから離れていた18か月間の出来事を描くドキュメンタリー。どれも初めて聞く話でとても面白かった。1973年、夫婦関係が悪化していた二人はヨーコの提案でマネージャーのメイパン(当時20歳)にジョンの世話を任せる(つまり愛人として)ことにしたが…。この時期のレノンと言えば変わらず酒とドラッグの影響下にあったものの、音楽活動は充実していた。解散前から不仲とされていたポールとも再会を果たしているし、エルトンジョンやミックジャガーなどの大物アーティストたちとの交流も盛んだった。ヨーコの計略から始まった関係だったが、程なくジョンとメイパンは本気で愛し合う仲になる。特にヨーコが邪魔をしていた、先妻との息子ジュリアンとの再会をメイパンが助けたことも大きかったのかもしれない。最大の謎はなぜジョンがヨーコとよりを戻したのかということに尽きるが、仮にNYのダコタハウスに戻っていなければ、ジョンはまだ生きていていたかもしれないという運命の残酷さも感じた。
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