トラペジウムの小屋のネタバレレビュー・内容・結末

　主人公の自己中心的なところがちゃんと描かれていて良かった。主人公に結構ムカつくが、そこを逃げずに描いている点は高ポイント。だがそこに出てくる人間の動機の薄さに気になった。
　まあ主人公以外のキャラクターは、他人だから内面が描かれない＝見えないというのはとりあえず納得するとして、主人公の内面がポスターに描かれていた「小さい頃、アイドルって光るんだって思った」と言うことでしかなく、それをサラッと言って終わりなのは流石に内面が無さすぎないか？と思ってしまった。
　映画にするにあたって、原作からだいぶ省いていた部分もあるのかもしれないが、それが気になりすぎたためあまり楽しめなかった。