さゆ

トラペジウムのさゆのレビュー・感想・評価

トラペジウム(2024年製作の映画)
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「善と悪が完全に固定されず、適当なゆり戻しによって善と悪が巡回する」日本人らしい感性の脚本だなぁと思う

主人公ちゃんが猛烈に生意気で傍若無人な性格なんだけど、何やかんやありつつもその性格をブラさないまま大人になっていくのがこの作品の良い点。

しかしアイドル道を描くにしては一番泥臭そうな部分がすっ飛ばされてる気がするけど有識者の方々的にはどう映るのか……?(アイドル界があまり分からず)
特に主人公に関してはあまりアイドルとして才能のある描写が無かったのにどうやってあそこから現代の描写まで這い上がったのかが気になるところ。

むしろ主題は他のメンバー3人にとってのアイドル活動とは何だったのか?というところに向かっている。

作品内で言及されているように彼女たち3人はアイドルをやるには覚悟不足だったのだけど、自分自身のために前向きに活動していた側面もあるから救いはあるっちゃあるのかな。
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