喪失に向き合う物語なのかなぁ。
友情物語でもある。
辛い話だけど、音楽も街も家も家具も服も全てシュッとオシャレで、時間の流れ方のペースもいい感じなので、気が滅入らず観れる。
そして、同性愛者が多く出てくるけど、殊更に描くわけでなく、当たり前に描かれていて、途中から性別とか関係なく見ていた。それは人種についても同じ。
同性愛者特有の話ではなく、全人類に当てはまる話という感じ。
そして、人生格言みたいなセリフが結構散りばめられてて、ふうむ…となった。
アーティストのマーク(ダニエル・レヴィ)は、名高い作家である夫・オリヴァー(ルーク・エヴァンス)の影で生きることに満足していた。
しかし、クリスマスパーティの夜、オリヴァーが突然の死を遂げたことで、マークの幸せは崩れ去ってしまう。
マークは1年後、夫が最期に遺したクリスマスカードの封を開けたことをきっかけに、つらい真実と向き合い、悲しみを乗り越えるべく、2人の親友ソフィ(ルース・ネッガ)、トーマス(ヒメーシュ・パテル)と一緒にパリへに出かけるのだが…。
主人公の悲劇がメインだけど、
彼に寄り添う皆もそれぞれ傷を抱えている。
ゆっくりでもいいから
その傷に向き合うことの大切さを感じた。
その時に寄り添ってくれる友人等の存在は、とても大きいんだなぁと。
恋人もそりゃあ大事だけど、
友達もすごく大事だなぁと。
ルーク・エヴァンス、マッチョでクールで、美女を相手にする男!て感じの役が多い印象やったけど、実際はゲイ。初めてゲイの役を見たかも。
その演技は、イケオジでキュートみがあった。
しかし、二重生活とかツラっ。
クリスマスカードに書くとかツラっ。
元彼もパーティに呼ぶみたいやし、色んな相手を渡り歩いてるんだろうか。
まあ、才能と美貌があるしね、、、。
しかし、彼の真意はどうだったのかな。
アパートに来た若者も、彼はマークを愛していたていうてたし。
でも、この映画の重要なところは、そこではないんやろね。
ソフィー役のルース・ネッガ、既視感あるなぁ〜〜…あ!エージェント・オブ・シールドのレイナやん!ミステリアス美女から最後ハリネズミみたいになってたレイナやん!ってなった笑。
とてもハマってて良かった。
意志が強く自由奔放、我が道をいく女性。
でも、辛いことも隠して相手を思いやる気持ちがある人だった。
トーマス役のヒメーシュ・パテル、イエスタデイの主人公だ!
キョトンとした目が可愛いくて印象的。
彼も友達想い。
でも、僕ではダメなのか、誰からも相手にされないみたいなの、なんかわかりみ〜。
でも、相応しい人はいるんだろうね。
最後はパートナーに出逢えたようで良かった。
シャレオツダンディパリジャン。
彼はなんだったんだろう笑。
モネの話はとても良かった。
パリってホント魔法の街やね。
実際は道路とか汚くてもw
マーク自体も、別に完全なる善人、悲劇の主人公というキャラでもなく、セルフィッシュな部分も。
でも、それがまたリアルな人間らしくて良かった。
「悲しみから逃げると
愛からも遠ざかる」
資産管財人の女性のこのセリフは、
見事に人生の核心をついてて。
辛いし、嫌だし鬱だけど、
悲しみに対しては逃げてばかりではなく、
いつかは向き合うことが必要なんだろう。
そうすることで、前へ進めるのかな。
最後、個展を開いて晴れ晴れとした表情をしていたマークが良かった。
しかし、あんな友達ほしいね〜笑。