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ブリックレイヤーのBremingerのレビュー・感想・評価

ブリックレイヤー(2023年製作の映画)
3.6
今週と来週、やたら新作が少ないなぁと憂いながらも貴重な洋画で、しかもこの手のアクションが映画館で流れて大スクリーンで拝めたりするなんて、とウッキウキで劇場に突撃しました。

「ディープ・ブルー」のレニー・ハーレンもなんだか安心感がある布陣でした。

ちょうど良いやつだな〜とニマニマしながら観れました。
既視感はありつつも、アクションも展開もテンポ良く、110分と少し長め(こういう作品としては)ですが、飽きることなく観れたのがとても良かったです。
だいぶ前に観た「ライブ・リポート」のアーロン・エッカートも存在感抜群でした。
舐めてたおっさんが実は超強かったという、ジョン・ウィックやドント・ブリーズから大きな輪を広げ続けるタイプの作品ですが、今作はそのフォーマットにすっぽりハマりつつも、スパイ要素もエッセンスとして入れているので、+αで楽しめるのも利点だと思います。

アクションは銃撃バンバン、ナイフでスパッと、グーパンキックでボッコボコ、カーチェイスでは障害物正面突破、爆発はド派手に何発も、予算の許す限り絵面が派手なものになっていて、こういう作品を好んで観る人間にはご褒美シーンの如く映っていました。
レンガ職人という設定は序盤の奇襲の対抗策としてレンガやスコップを使ったり、中盤工具道具を用いたりするくらいなので、そういえばあったなーくらいの感覚で観るのがちょうど良いのかもしれません。

人物関係はこの手の作品にしては複雑で、裏切りに次ぐ裏切りかと思いきや和解もあったりと、原作が緻密で映画にするにあたって簡略化してしまったのか、アクションの派手さと比例するとイマイチに思えるところがありました。
組織ぐるみの計画とかである程度知能戦とかあるのかなと思ったら、基本行き当たりばったりで、計画性なんか全く無くて清々しかったです。

終わりの方、ちょっとだらっとしてグダってしまったかなぁと思ったのが残念でした。確かに謎とかは解明されてなかったけど、シンプルにスパッと終わっても良かったんじゃないかなと素人ながら思ってしまいました。

THE・アクションって感じでしっかり楽しめる作品でした。
物語性を求めると弱くなってしまう気はしますが、DVDスルーになりそうな作品を映画館で観れたので、これはこれで良いなと思いました。
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