だい

戦慄の七日間のだいのレビュー・感想・評価

戦慄の七日間(1950年製作の映画)
3.9
核兵器を巡るポリティカル・サスペンスの元祖?
人類初の核兵器投下の5年後に、
もうこういうのが公開されてるのがアグレッシヴだぜ。

マッドサイエンティストの間違った価値観によって、
人類が危機に晒されるってのもこれ以前にはそんなになかったような?


いやーこれさ、
全然有名じゃない作品だと思うんだけど、
めっちゃ掘り出し物ですよ!

娘に説得させてないでさっさと撃てよ!とか、
あのおばちゃんのせいでシリアスな作品が軽くなっちゃってるとか、
粗はある。
たしかにある。

でもな!

捜査の網をギリギリですり抜ける犯人!
少しずつ追い詰められていく政府!

どんどんどんどん緊張感が高まってく脚本と演出はマジで良い。


首相によるラジオ放送を市民たちが神妙な顔で聞くシーンがめっちゃ好きなんだけど、
本当の危機を理解した時、
人はたぶん文句を言うでもなく、
黙ってその現実を受け容れるのだ。


UKはいくつかの危機を経験してるからなのか、
ポリティカルものの空気感がやたらリアルで良作多い気がしてる。
だい

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