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次郎長三国志 第五部 殴込み甲州路のkazu1961のレビュー・感想・評価

3.9
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-155 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋前半は、お祭りのシーンをベースに次郎長一家の一人一人を丁寧に色恋交えながら描いています。やっぱり子分たちのキャラクターが一人一人立っているのが本シリーズの面白さ。今回はそれぞれの酔っ払いシーンも披露、より一人一人に想い入れがでる描写になっています。

🖋後半は、今まで一番激しい喧嘩のシーン。相手から投げつけられる多大な量の白い粉のもとでのダイナミックな殺陣はマキノ演出ならではの迫力。本作で初めて怪我人も出ますよね。。。子分たちの無事が気になります。これからはいよいよ大変な旅路へ突入ですね。

🖋(シリーズ全般):ほんと観ていて痛快!!義理と人情に心温まり、娯楽作品としての和みもいっぱい。今の殺伐とした時代にこそ観るべき作品かもしれません。“清水の次郎長”何度も映画化されている作品ですが、やっぱりマキノ雅弘監督の本シリーズがオリジンであり、一番面白い!!シリーズ化されて第9作まで早撮りのマキノの真骨頂、2年間で制作されたんですね。なのでどうやら途中で原作を追い越したみたいです(笑)。義理と人情、恋あり、意地あり、喧嘩あり、そして笑いと涙ありの娯楽大作、意地と度胸を懐に命を賭けたやくざ渡世をゆく次郎長一家の活躍を描いたシリーズです。さあ、続きをゆっくりと鑑賞していきます!!

😵Story:(参考: 東宝)
次郎長一家の恋愛模様が展開するかと思いきや、それぞれの思いに決着をつけ、一転、キッタハッタのやくざ渡世。甲州にある大熊の賭場が猿屋の勘助に荒らされ、物見役を買って出た投げ節・お仲は、甲州へ潜入したが、その正体がばれて捕まってしまう。お仲に惚れている石松と三五郎をはじめ、次郎長一家はついに甲州へ殴り込み、勘助との直接対決。はたしてお仲を助け出すことができるのか…。

🔸Database🔸
・邦題 :『次郎長三国志 第五部 殴込み甲州路』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 1953
・日本公開 : 1953/11/03
・上映時間 : 77分
・受賞 : ※※※
・監督 : マキノ雅弘
・脚本 : 松浦健郎
・原作 : 村上元三
・撮影 : 飯村正
・音楽 : 鈴木静一
・出演 : 小堀明男、森繁久彌、小泉博 、久慈あさみ、河津清三郎、田中春男、石井一雄、森健二、田崎潤、若山セツ子、花房一美、豊島美智子、広沢虎造、加東大介

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
「次郎長三国志 第四部 勢揃い清水港」に次ぐ次郎長三国志シリーズの第五部。スタッフ、キャストとも前作と同様であるが、今回は新人緒方燐作が新たに登場する。
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